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国境なき英語教師団

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ほほ笑みの国タイでの教育実習

タイの朝は早い。まだ暗い午前5時には、もうすでに住み込みの用務員の人たちの姿があった。

ここは首都バンコクに隣接するサムットプラカン県にある私立のスィーウィタヤパクナム学校。全校生徒は、幼稚園から中 学校まで合わせて1,700人。タイではこれでも中くらいの規模で、大きな学校になると生徒数3,700人、教員が200人とい うところもある。

この学校との出会いは9年前、偶然見つけた同校のホームページから始まる。その中に「タイの学校の一日」というページ があり、生徒の学校生活のようすを豊富な写真と詳しい説明で紹介していた。

「朝、校門のところに立っている先生に対して、生徒は手を合わせて礼をします。」「毎朝全校朝会が行われ、国旗を掲揚し 国歌を斉唱します。」「放課後、生徒は自分の教室を掃除します。」

日本の学校とどこか似たような光景に、いつしか私は実際にこの目で生徒を見て、できることなら短期間滞在してじかに彼 らと触れ合うために何かを教えてみたいと思うようになった。

そして翌年の6月に思い切って校長宛に、短期間滞在して英語か日本語を教えることで教育実習したい旨のメールを送った ところ、すぐに返事が届き、生徒たちが日本語を学びたがっているので、是非とも教えてほしいとのことであった。

こうしてこの学校との出会いが始まり、その年初めて学校を訪れて日本語を教えてきたのに続き、翌年も8月に休暇を取っ て再び訪問し、日本語とともに今度は英語も教えてきた。

タイに到着した翌朝、早速全校朝会で生徒に紹介され、タイ語であいさつをした。

「ジャムポムダイマイ?」(私のこと覚えてますか)

 「ジャムダイ!」(覚えてまーす)

元気な声があの素敵なほほ笑みとともに、あちこちから返ってきた。朝会のあと廊下ですれ違うと、何人もの生徒が気軽に 声をかけてきた。1年ぶりにこの学校に「帰ってきたんだな」という気持ちになった。

2009年04月19日 16:04  by yukitanaughty

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