禅の世界を知る人の書く絵には研ぎ澄まされた感性があるように思います。
梅が寒さに耐えて春一番に花開することはよく知っていたのですが、厳しい修行に耐えて悟りに至る境地にたとえられていることは 全く知りませんでした。
普段の何気ない光景を描かれた絵でも、様々な試行錯誤の上で「これ」というものを残そうとする努力はやはり修業なのだと思いま す。
昔の女性らしく、結婚してからは絵を書くことを辞めてしまおうと決意されたようなのですが、旦那さんが、書いてみればと勧めて くれたので、あまり気負わずに描けるようになったとそうです。
執着を捨てたところに本当の何かが見えてくる。
そういうことを思い起こしてくれたような気がしました。
「一枚の葉っぱが手に入れば、宇宙全体が手に入る」
なるほど、諸法無我の世界なのですから、そうかも知れませんね。
2010年05月09日 23:33 by watasitotaiwa
Copyright(c)1999 FC2, Inc. All Rights Reserved.
@fc2infoさんをフォロー