ピカソを捨てた花の女 ~かつての恋人が語る巨匠の姿~
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2010年05月22日 23:58 by watasitotaiwa
涯に沢山の女性と交遊があるピカソのそれぞれの女性に対する感情が絵画に直接表現されているところが凄いです。
古典的な技法で美しい姿形で描いていた最初の妻が、
牙をむいた軟体動物に描かれていくのは、
外見から近づいた女性の本性が見えないまま結婚し、気づいたら、その本性に取り込まれて、どうにもならない情けない男の気持ち を表しているようで、なぜか切ないですね。
大抵の男の人生はそこで終わりなのですが、
マリー テレーズのような女性と巡り合えたのは幸せだと思います。
とってもやわらかで幸せそうな絵ですね。
その後、フランソワーズ・ジローさんに出会うのですが、
ピカソが花にたとえたこの人は、普通の感性を持った人だったようです。
静かな花にたとえられても、きちんとした感情を表現できると普通に離婚し、普通の幸せを得られるようですね。
フランソワーズ・ジローさんの絵も
ピカソと別れた後は古典的な描写に戻っているし
自分の心の乱れをそのまま表現した絵画には説得力があります。
彼女の報復のため新たな恋人と結婚したようですが、その恋人は堅い置物のように描かれていました。
人間を物扱いするとろくなことにはならないようです。
なんとなく、ピカソが描いた絵というよりは、ピカソの周りにいた女性の生きざまがピカソを通じて絵になっていくように感じまし た。
2010年05月23日 11:58 by watasitotaiwa
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