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ドジな千鶴ちゃん☆ 〈7〉

「ほう、生徒会長は雪村の体操服で何をしていたのですかな?」
土方先生がニヤリとする。
嫌な予感が……。
「良い匂いだな、と思って……」
ドゴッといい音を立てて、風間さんの体は吹っ飛んだ。
「うふふふふ……返してください。捨てますから」
握り拳を作ったまま風間さんに近付く。
「いや、捨てるのは勿体ない!!捨てるなら俺にくれないか!!」
「黙れ、ストーカー。さ、土方先生次行きましょう。」
土方先生を振り返って、ニッコリ笑っていう。
「そうだな。こんな馬鹿放っておこう」
あとはケータイだけだ。

「ありがとうございました、土方先生」
結局ケータイは見つからなかったけれど、その他の物はあのストーカー(風間さん)から取り戻せたから良しとしよう。
「はぁっ……だいぶ遅くなっちゃったな。あれ、平助君と沖田先輩!?」
二人とも学校の門にもたれかかって、話している。
「あ、千鶴ちゃん。お帰りなさい。見つかった?」
「うん、ケータイ以外は。待っててくれたんですか!?すみません……」
すごく二人に申し訳ない気持ちになる。こんなに寒いのに。
「ううん、いいんだよ。気にしないで?」
沖田先輩、優しいな。

2011年04月02日 11:22  by 桜川キョオコ

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