小説です!2
前の続きです。
見覚えのある教室、懐かしい後姿。
また会うことができたという喜びが、望美の中でこみ上げる。
「将臣くん!」
「・・・望美っ」
待ちきれずに、望美がその名を呼ぶと、将臣は振り返った。
驚いたような、それでいて嬉しいような顔をした将臣をみて望美は安心した。
何も変わっていない、と。
「久しぶりだね、将臣くん」
「ああ、また夢の中で会えるとは思ってもいなかったぜ」
「不思議だね。前まではいつも一緒にいられたのに、今では夢でしか会うことができないなんて」
くすくす、と望美は笑った。
「そうだな。でも、まあこういうのもいいんじゃねえか?
彦星と織姫みたいな気分だ」
「うん。たまに会うからこそ、将臣くんのありがたさが身にしみるよ」
「何だそりゃ。それじゃあ、まるで俺が普段は必要ないみたいじゃねーか」
「離れてるからこそわかるんだよ」
「ハハ、そんなもんか」
2人はいつものように笑い、軽口を叩き合う。
これが普通のことなのに、何故かとてつもなく愛おしく感じられるのだ。
不意に、周りが明るくなった。朝が、来る。
「望美!」
「将臣くん!・・・また、会えるよね?」
「ああ、会える。絶対に」
そう残して将臣は光の中に消え、望美は朝を迎えた。
どんな時でもあなたを想うと誓って。
今まで身近にいて気がつかなかった、幼馴染の大切さ。
それは離れ離れになって分かった。
それなら、今の状況に感謝しようか。
例え敵同士でも、あの人への気持ちに気づかせてくれた、この「距離」に。
絶対に、運命に負けないと思わせてくれた「距離」に。
離れ離れ、敵同士。そんな2人をつなぐ距離、これがきっと愛の証。
★★★
訳のわからない小説ですみません;;
ラッドウィンプスの「遠恋」をイメージして書いたのですが・・・orz
ひわさんの小説、楽しみにしてますね!!
2007年11月04日 19:58 by 菅原紫乃
本当っ素敵です!!!!!vvvvvvどうしましょう!!vvvvv
綺麗な文で、本当に尊敬します!!
やっぱり切ないの大好きです。
そして将臣くんも大好きですっ!!!
足元にも及びませんが頑張って書かせていただきます><
2007年11月06日 18:43 by *ひわ*
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