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2009年01月16日 17:26  by 落ち武者

コメント一覧 7件中、1~7件表示

  • このさきのへやにいるよ
       
    俺が小学生の頃の話。
    俺が住んでいた町に廃墟があった。
    2階建てのアパートみたいな建物で、
    壁がコンクリートでできていた。
    ガラスがほとんど割れていて、
    壁も汚れてボロボロだったから、
    地元の人間でも、
    あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。
     
    ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、
    この廃墟に行くことにした。
    まだ昼ぐらいだったから、
    建物の2階まで上がって建物を探索した。
    そしたら並んでいる扉のひとつに、
    文字が書いてあるものがあった。
    友人と近づいて確認してみると、扉の前に
    「わたしは このさきの へやに いるよ」
    と書いてあった。
    俺と友人は扉を開けて中に入り、
    先に進むことにした。
    歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に
    「わたしは ひだり に いるよ」
    と書いてあった。
    少し怖くなったけれど、
    俺と友人はそのまま左に進むことにした。
    すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に
    「あたまは ひだり からだは みぎ」
    と書いてあった。
    友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。
    でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。
    部屋に入り進んでいくと、
    突き当たりの壁に
    「わたしの からだは このしたにいるよ」と書いてあった。

       
    下を見ると
     
    「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」
     
    俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。
    それからはもう、その場所には近づいていない
       
       

    2009年07月01日 01:26 by 落ち武者

  • はあーい
      
    子供の頃、
    僕は2階建ての借家に住んでいた。
    母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分1人が多かった。
    ある日、夕方遅く学校から帰ってくると家の中が暗い。
    『おかあさ〜ん』と呼ぶと、
    二階から『はあ〜い』と応える声がした。
    もういっかい呼ぶと『はあ〜い』。
    自分を呼んでる気がして、2階へ上がる。
    階段を上がったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から『はあ〜い』と声がする。
    奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、奥の部屋にゆっくりと近づいていく。
    そのとき、下で玄関を開ける音がする。
    母親があわただしく買い物袋をさげて帰ってきた。
    『しゅんすけ、帰ってきてる〜?』
    明るい声で僕を呼んでいる。
    僕はすっかり元気をとりもどして、階段を掛け降りていく。
    そのとき、ふと奥の部屋に目をやる。
    奥の部屋のドアが
    キキキとわずかに動いた。
    僕は一瞬、ドアの隙間に奇妙なものをみた。

    こっちを見ている白い人間の顔だった

    2009年02月03日 01:45 by 落ち武者

  • フタ 3
       
       
    翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい、
    自分の部屋へ戻りました。しかしそこにはもう何もありませんでした。
    それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。
    通勤時間は長くなるなどと言っていられません。 
    今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。トイレのフタは、家族に了解をも らって、
    ずっと外したままにしてあります
       
       

    2009年01月26日 00:54 by 落ち武者

  • フタ 2

    カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、
    友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。
    友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、
    好奇心旺盛な彼女が、
    浴室の扉を開けてくれる事になりました。
    浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは
    全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、
    フタを叩く音もしていません。
      
    友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、
    女の人どころか髪の毛は一本もありません。
    お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、
    友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。

    その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。

    私の身体は固まりました。
    洋式便器の、閉じたフタと便座の間から、
    長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
    友人も、それに気付きました。
     
    剛胆な友人は、私が止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。

    その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
    まるでお面のようなその女の人は、目だけを動かすと、
    竦んでいる友人を見、
    次に私を見ました。 女の人はまた口をぱっくりと開き、
    今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。
     
    はははははは…ははははははは…。
     
     笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込ま れました。顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。
     
    そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢 理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。
     
    その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋 の前にいました。部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、
      
    「絶対に閉じないでね」と言いました。
     



    2009年01月26日 00:53 by 落ち武者

  • フタ 1 
       
    ABCラジオで大賞をとった話。
     
    大阪府豊中市 カモメのジョナさんの作品
      
       

    これはOLとして働きながら、
    ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。

    私が当時住んでいた1DKは、
    トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。
    ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、
    人の頭のような影が見えました。

    頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、
    鼻の付け根から下は沈んでいました。

    それは女の人でした。

    見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、
    長い髪が海藻のように揺れて広がり、

    浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、
    黒髪の間に見え隠れしてました。

    どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
    間でないことは、あきらかでした。
    突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、裸で立ちつくしてしまいました。

    女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。
    目だけを動かして私を見すえると、ニタァっと笑った口元は、お湯の中、黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。

    (あっ、だめだっ!)

    次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。
    フタの下からゴボゴボという音に混ざって
    笑い声が聞こえてきました。
    と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。 

      
    私は洗面器やブラシやシャンプーやら、
    そのあたりにあるものを、わざと大きな音を
    立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。
    浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が
    掌で叩く音に変わっていました。

    私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出ると
    タクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。

    2009年01月26日 00:50 by 落ち武者

  • 残念ながら


    ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
    友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
    その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
    とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。

    結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
    その子はなくなってしまいました。
    葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
    病院で撮った写真の事を思い出しました。
    それを現像に出し取りにいって
    見てみると、その写真が見つかりません。
    写真屋さんに聞いてみると、
    「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。
    不審に思ったお母さんは
    娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
    写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、
    「見ない方がいいと思いますけれど、驚かないで下さいね。」
    と写真を見せてくれました。

    そこには、三人の女の子が写ってましたが、
    真ん中の亡くなった女の子だけがミイラのような状態で写っていたそうです。

    それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養してもらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい写真だったため 霊能者のところに供養してもらう時にこれは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。


    すると、霊能者は言いたがりません。
    やはり無理に頼み込んで話を聞ける事になりました。

    その霊能者が言うには、


    「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」

    2009年01月23日 00:03 by 落ち武者

  •   
    今度は落とさないでね 



    ある若いカップルに子供ができてしまい、
    おろそうかどうしようか悩んだあげく、産むことにした。

    しかし、まだ若い二人は育てることも出来ず、
    相談した結果、その子を殺すことにした・・・。

    二人は夜中に湖に行き、おいてあるボートに乗って
    真ん中あたりまで漕いで行った。
    彼女は何度も「ごめんね、ごめんね。」
    と言いながら赤ん坊を湖にポチャンっと落とした。


    それから何年かして、
    そのカップルはようやく 結婚することになった。
    そして二人の間に女の子が産まれ、幸せに暮らしていた。
    その女の子が4歳くらいになったある日、その子が
    突然湖に行きたいと言い出した。
    父親は気が進まなかったが、あまりにしつこく言うので
    仕方なく親子3人で出かけることに。
    湖につくと今度は「パパ、あれ乗りたい。」
    とボートの方を指さして言う。

    しつこくねだられ、しぶしぶボートを借りて
    湖の真ん中あたりに来たところで、女の子が
    「パパ、おしっこしたい。」と言い出したので、
    仕方がないと思い、周りに誰もいないのを確認して
    湖にさせようと娘をだっこした。
    ちょうど両足を持って、二人が同じ方向を向いていると

    娘がくるっと振りかえり、



    「今度は落とさないでね。」

    と言った・・・・・。

    2009年01月16日 17:38 by 落ち武者